2009.10.08 介護の経験
介護職を本業にしていたのは6年間。
父が一時期入院していた救急病院に、看護助手として右も左も分からぬ状態で入りました。


良き先輩、良き患者さんに恵まれて、育てていただきました。
最初は特例病棟という、65歳以上で慢性疾患を持つ方の病棟でした。
長期入院の方々ばかりなので、家族のような感覚になってきます。

「ここを持って、こっちに動くと楽だよ。」

と、患者さんに具体的に教えて頂くこともあり、若輩者を優しく長い目で見ていただき、感謝と恐縮の毎日でした。

鍼灸を学び始めてからは、教科書にある症例の患者さんと毎日接していることが良い経験になりました。


つらいことも多々ありましたが、支えになったのはやはり患者さんからの言葉。

~あんたが来てくれて
       良かった~

それに尽きますね。


認知症の介護の現場では、顔に食べ物を吐きつけられたり、糞尿を素手で処理したり、首を噛まれたり、殴られたり引っかかれたり、普通に起こります。

それでも続けられたのは、以前の人柄や孤独感・寂しさを知っているから。

乱暴されれば怒りも湧きます。が、その姿がすべてではないことも知っています。


関わった患者さんのうち30人くらいが亡くなり、5回ほど死後処置に入りました。

父が癌で他界していたこともあり、思ったのは、

もう一歩踏み込んだ関わりがしたい。

癌でも何でも、治せる力が欲しい。

必ず死ななければならないのだから、それまでは穏やかに楽しく生きていただきたい。


この3つから、治療家の道に入りました。


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